ヒヤッとスポット 七ツ釜 | 47URARA

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7月“ヒヤッとスポット”紹介。

ヒヤッとスポット 七ツ釜

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柱状節理が規則正しく並ぶ七ツ釜。上部には草原が広がり、遊歩道や玄界灘を望む展望台も整備されている

「チュウジョウセツリ」。舌をかみそうな聞きなれない言葉だが、漢字で書くと柱状節理。溶岩が冷える時に岩にできる規則正しい六角形の割れ目のこと。隙間なく六角柱が並んだように見える、まさに溶岩が作り出した芸術品。高千穂峡や東尋坊などの名勝でお目にかかったことのある景色だ。

波に削られてできた7つの洞窟。満潮時には遊覧船で中まで出入りができ、間近で自然の原理を観察できる

ちょっと前まで、柱状節理は波の浸食でできたものだと思い込んでいた。唐津市にある国の天然記念物・七ツ釜を子どものころから見ていたからだ。玄界灘に突き出た東松浦半島のへさきに当たるところで、荒波をもろに受ける場所だ。無数の柱状節理と七つの洞窟がシンボル。断崖を切り取ってぽっかりと穴をあけた自然の力。柱状節理も同じ原理だと誤解していたからだった。

口をあけた洞窟。吸い込まれるように入っていく遊覧船。満潮時には船で出入りができる。一番大きな穴は間口3メートル、奥行きは110メートルも。波しぶきを感じながら自然の不思議さをじっくり見学できる。呼子港から1時間ごとに出港する遊覧船は所要時間40分。甲板に出て潮風を全身に受けると、海に落ちそうになるのを忘れてしまうくらいだ。

七ツ釜の上は草原が広がり、行楽には絶好の地。遊歩道を歩いていくと、洞窟をのぞける展望台へと続く。周囲の磯は釣りスポットで、瀬渡し船が運んでいかないとたどり付けないような所にも釣り人がいる。近くにはサーフィンのメッカ立神岩も。サスペンス劇場のロケに使えそうなロケーションだ。柱状節理の岩肌を女性と歩いていた時。隣にいた高いヒールの女性が割れ目に足を取られ、こけそうになった。ぐらりとしなだれ胸に飛び込んできてくれた。ヒヤッとでなくて、ニヤッとした。
そう思ったのも束の間、ただの妄想だった。だからチュウジョウセツリは忘れられない単語なのだ。
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