
1万3千発が坂のまちの夜空を焦がす「おのみち住吉花火まつり」
広島の観光地といえば原爆ドームに宮島と、県西部エリアが浮かんでくる方が多いと思いますが、今回は備後地方と呼ばれる県東部の夏祭りと花火をピックアップしてみます。
映画「崖の上のポニョ」で有名になった鞆の浦(福山市)。その西隣には尾道市があり、こちらも古くから映画の舞台としてお馴染みです。さらに西へ向かうと広島空港の所在地でもある三原市になります。8月に入ると、それぞれの地域で個性あふれる祭りと花火が楽しめます。かつてこの地域を担当したカメラマンとして、見どころやお薦めの写真スポットなどを紹介します。

やっさやっさの掛け声が飛び交う「三原やっさ祭り」
まず尾道。8月9日に「おのみち住吉花火まつり」があります。打ち上げは尾道水道で、JR尾道駅前に広がる海岸通りなら手軽にどこからも見られます。目の前には水道を行き交う渡船、花火の背景には四国へと続くしまなみ海道がそびえるロケーション。夜空を焦がす1万3千発の花火に、レトロな尾道のまち並みがひと味もふた味も違った表情を見せてくれます。備後地方で一番の花火ではないでしょうか。
住吉花火と同じ週末の三原市では、「三原やっさ祭り」が6―8日に開催されます。この祭りのメインである「やっさ踊り」。1567年に瀬戸内の水軍を統率するために建てられた三原城の完成を祝い、住民が踊り出したという歴史のあるものです。「やっさ、やっさ」の独特な掛け声で、子どもから大人までのグループが連日、JR三原駅前を踊り歩きます。そのフィナーレが花火フェスタ。9日夜、市内を流れる沼田川河川敷で打ち上げられます。お薦めのビューポイントが川のそばにそびえる筆影山。山頂近くの道路からは三原市街地の夜景をバックに大輪の花火を眼下に見ることができます。ちなみに三原は海霧が発生することで有名です。冬場に、筆影山山頂から海霧に包まれた瀬戸の多島美を見下ろすのも絶景です。

三味線と竹片の音に合わせて約2000人が二上りを踊る「福山夏まつり」
そして13―15日にある福山夏まつり。13日夜に、福山駅前大通りで「二上り踊り」で開幕。三味線の音に合わせ竹片の四ツ竹を「チャ、チャ」と打ち鳴らしながら、約2000人の市民が浴衣や法被姿で練り歩きます。最終日の15日には、市内を流れる芦田川河川敷で「あしだ川花火大会」があります。夜空と川面を彩る1万発のショーで、備後花火巡りも締めくくり。
伝統ある踊りや古いまち並み、美しい瀬戸内海の眺望…。花火とセットであなたも備後通間違いなし!







