
満天に無数の星々が広がる大野の夜空
“夜景”と聞いて、星空を想像する人がどれだけいるだろうか?たいていは街中の明かりや、山から見下ろす市街地の照明群を思い出すことだろう。福井県内にもそのような夜景スポットが無くはないが、澄んだ空気の場所でしか見ることが出来ない夜景がある。
大野市の六呂師高原近くの丘陵地。”星空観察のメッカ”と称される同市は2004年と05年、夜空の暗さや透明度を測る環境省主催の「スターウオッチング」で連続日本一に輝いた。
そんな星空を満喫できる環境は、全国的に失われつつある。排ガスや工場排煙による大気中のちりが、ただでさえ明るいネオンの光に乱反射し、光害に拍車を掛けているからだ。
大野が持つ“メッカ”の称号にしても、将来にわたって約束されたものではない。県自然保護センター(同市南六呂師)の天文指導員、井部極さんは「市街地では四年前の冬、双眼鏡を使ってすばるの中に10等星まで見えたが、今冬は8等星どまりだった。過度の夜間照明を控えないといけない、空気を汚してはいけないという思いを強くしている」という。
美しい自然、心揺さぶる風景や現象はさまざまな条件が重なって出現する。大気汚染や都市化、地球温暖化が進む中、福井県内には“自然の夜景”を楽しむことができるスポットがあるようだ。
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