
満潮時は、ダイナミックにしぶきが飛ぶ
リアスの海はベストシーズン。窓を開けると、心地いい潮風がほほに当たる。潮風だけでは物足りない、そんな方へ、絶好のポイント「岩井崎 潮吹岩」を紹介します。
岩手県から続く陸中海岸国立公園の最南端に位置するのが、気仙沼市の岩井崎。対岸の大島、龍舞崎とともに、気仙沼湾の海岸美を代表する岬です。2億年前のサンゴや有孔虫の化石を含む岩井崎石灰岩の岩礁が重なり合い、波に洗われ、ギザギザに侵食されて、現在の奇観を形成しました。潮吹き岩一帯の岩肌は、凹凸が激しく、素足では歩けないほど鋭利な形をしているため、地獄の「剣の山」にも例えられています。昔は波の下に見え隠れするサンゴの存在により、座礁する船が多かったため「地獄崎」と呼ばれていました。1727年、仙台藩主伊達吉村公が領内巡視の際に、地獄崎の名称はその美観にふさわしくないと、「祝崎」と名付けたそうです。

二つに割れた奇岩、クジラにまつわる伝説も
波が寄せると大音響とともに、岩の間から潮が吹き上がり、満潮時は十数メートルもの高さになります。時折、シャワーのように飛んでくる冷たいしぶきを浴びてみてください。軽く濡れる程度ですのでご心配なく。一角には航海の安全を見守る灯台や当地出身の第9代横綱「秀の山雷五郎」の銅像が、遠く江戸を見据えて建っています。芝生に座って日光浴なんかも気持ちよーがすと(いいですよ)。
ついでにもう1カ所寄ってみましょう。岩井崎から南へ車で約30分、南三陸町と石巻市の境にある岬が神割崎。村境の争いを仲裁した神が割ったものだと伝えられています。二つに割れた奇岩の間から、荒波がしぶきを上げて押し寄せる様子は迫力満点。岩の間から見える太平洋も見ものです。絶景スポットは、階段を下りるとすぐの波打ち際。真夏でも涼風が吹き抜け暑さを忘れる所です。周辺には松林に囲まれた遊歩道があり、キャンプ場やレストハウスも整備されています。南三陸の美観を楽しんだら、ぜひ海の幸も味わってけーらいん(味わってからお帰りくださいね)。







