
夜空を彩る大輪の花火
毎年8月1日に富山市の神通川有沢橋下流で開かれている「北日本新聞納涼花火」は、尺玉やスターマイン、仕掛け花火など約3000発が夏の夜空を彩り、観客を魅了します。

花火に見入る大勢の来場者
もともと、富山大空襲から2年後の昭和22年、犠牲者の魂をなぐさめるとともに、平和への祈りと県都復興の願いを込めて始まりました。富山大空襲では、焼夷弾が頭上に落とされ、暗闇の中の市街地は炎で焼き尽くされました。一夜にして約3000人が亡くなりました。戦争を知らない人が年々増える中で、当時の大惨事を経験した人は、亡くなった人たちを慰霊したいという思いで足を運ぶと言います。会場まで足を運べない人は、自宅で観賞を楽しみます。
空襲で人の命を奪った憎らしき火薬は、花火に姿を変えました。4号玉、5号玉の早打ちから、夜空をつんざく圧倒的な爆音と光を誇る尺玉花火4連発が打ち上がります。音楽の軽快なリズムに合わせた特別スターマインや銀色の星が降り注ぐようなシャワー花火も観客を魅了します。琴と尺八の邦楽曲を題材に、しっとりと日本古来の花火を中心に構成したものも人気を集めました。

オープニングで花火大会に彩りを添える吹奏楽演奏
終盤の目玉はスピード感あふれる「ウルトラスターマイン」。最速30分に1秒の間隔で打ち上がります。締めくくりは4箇所で同時に打ち上がる黄金色の大輪「ゴールデンファイヤー」が最後を飾ります。
戦争でなくなった人々の犠牲の上に、今の平和があることを忘れないで、観賞したいものです。







