
路上に高々とあげられたはりか山を背景に演じられる様子
渥美清(あつみきよし)さん主演の名作「男はつらいよ」で1993年公開の「寅次郎の縁談」でオープニングを飾った祭りのシーンをご存知でしょうか?栃木県那須烏山市にて、毎年7月の第4土曜日を含む金・土・日曜日に行われる絢爛豪華な野外劇で、国指定重要無形民俗文化財である「山あげ祭(やまあげまつり)」です。山は所作狂言の舞台背景のことです。

このように山をあげていきます
1560年(永禄3年)、時の烏山城主那須資胤(なすすけたね)が疫病を治めるために行った奉納余興が今日まで続いたものといわれていますが、今では10万人の人出があるそうです。
烏山地区の旧6町が輪番制で継承していて、当番町の若衆が地元特産の烏山和紙を張り合わせて山水を描いた巨大背景画「はりか山」を次々と路上に揚げ、奥行き100メートルほどの野外演舞場を設置します。約17回の奉納余興が街のあちこちで行われますが、その展開や移動の迫力も魅力のひとつ。囃し方や常磐津の三味線と唄に乗せて、地元の小学生から高校生の踊り子たちが舞台上で舞います。布団のように重い着物を着て汗を流しながらも一所懸命に演じる姿に感動を覚えますよ。烏山地区をあげてのこの祭は1年以上も準備をかけ、町の威信をかけての一大行事になっているので、この祭を支える住民の方々に心打たれます。
ここで、耳寄りな情報を!この祭は、烏山地区中心部を移動しながら公演するため、公演時間や場所を把握するのが大切です。当日は案内所が設けられますし、市のHPで事前に情報が見られますが、雨などで予定通り進まない場合の遅滞状況や駐車場の場所や空き状況を携帯電話用のHPで知らせるサービスを昨年より市で実施していますので、ぜひご活用いただいて訪れてみてください。

夕闇に浮かび上がる様子も感動的です
私のオススメは山あげ祭りのマスコットともいうべき「ガマ」が登場する「将門」です。演目が始まって暫くすると、滝夜叉姫を乗せたガマが花道奥からゆっくり舞台前に移動してきます。「ガマ」は口から煙を吐いたり、目を光らせると言う様な演出が見られると思います。公演が終わり、次の公演場所に移動する際、「ガマ」は「地車」の一番上にちょこんと置かれて移動するのが決まり事でもあり、その姿がまたいいんです。







