
昨年の天神一丁目の飾り山笠
四七太郎: 博多の祭りといえば、博多祇園山笠。「やまかさ」、もしくは「やま」と呼びます。祭り期間は7月1日から15日までですが、町内での行事はずっと行われていて、6月からピークに。まあ博多っ子の1年は、山笠に始まり山笠に終わる。それに尽きるのです。以上!
S美: あ、あのー、福岡で生まれ育った私ですが、博多っ子じゃないので案外知らないことも多くて…。もう少し詳しく説明してもらえませんかねえ。
四七太郎: あ、福岡と博多、それキーワードね。福岡市の中でも那珂川と御笠川に挟まれた区域を“博多部”といいまして、昔から商人の町だったわけです。博多部に住んでいるのが、本来の意味での博多っ子。長谷川法世大先生作の「博多っ子純情」も、この博多部が舞台です。そしてこの地に脈々と伝わるのが山笠。起源はいろいろあるようですが、飢饉に見舞われていた鎌倉時代、高僧・聖一国師が人々の担ぐ板に乗って祈祷の水をまいたのが始まりとか。伝承769年の歴史といわれます。
S美: ちなみに那珂川より西、福岡城(舞鶴城)周辺の城下町が福岡部ですね。
四七太郎: ザッツ・ライト! 昔は、山笠は那珂川を越えないのが習わしでしたが、1962年から福岡市の要請で1日だけ福岡部に入ってくるようになっとります。
S美: 福岡市役所前がゴールになる「集団山見せ」ですね。
四七太郎: ゴールとか言わんでよ~。「廻り止め」たい。山笠はあくまでも博多の総鎮守・櫛田神社に山笠を奉納する神事やけんね!
S美: す、すみません(タジタジ)。
四七太郎: 豊臣秀吉が博多の町を区分けした「博多町割り」を起源とする町の集合体が集まり「流(ながれ)」という組織を作っていて、これが7流ある。それぞれに山笠を作り、舁(か)い(=担ぐこと)て奉納するんです。
S美: 毎年15日は、夜の3時ごろから櫛田神社周辺に繰り出して見物しています。あの静寂と迫力、何とも言えんよね~。それに男子の法被姿がかっこよか。
四七太郎: 祭り期間のクライマックスともいえる「追い山」やね。早朝4時59分に櫛田神社の清道を廻る「櫛田入り」の一番太鼓が鳴り響くと、轟くような「ヤーッ」という掛け声とともに、1トンもの山笠を担いで男たちが走り出す。あの瞬間の迫力は、鳥肌ものやね。
S美: 街を彩る「飾り山笠」を巡るのも大好き。これは商業施設など福岡部にも立てられていて子どもから大人まで楽しめます。西日本新聞が当番を務める天神1丁目の飾り山笠にもぜひご注目を。
四七太郎: 西日本新聞では毎年タブロイド判の「博多祇園山笠特集」を発行していて、期間中に飾り山の山小屋や市内各所にも配布・設置します。祭りのスケジュールや歴史、なるほどネタなど満載。博多に来られた折にはぜひ手にしてくださいね!
▼博多祇園山笠スケジュール
7月1日 飾り山笠公開 市内18カ所に登場。
当番町お汐井取り 祭りの無事を祈願して清めの砂を取る。
9日 全流お汐井取り
10日 流舁き 山笠を舁き出す。
11日 朝山 午前5時から6時にかけて山笠を舁く。
他流舁き 流の区域外にも出向いて山笠を舁く。
12日 追い山ならし 15日のリハ。櫛田入り後、博多の町4kmを走る。
13日 集団山見せ 那珂川を越えて福岡部に舁き出す。
14日 流舁き 本番前の最終調整。
15日 追い山 櫛田入り後、博多の町5kmを走る。
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