
長竿をしならせ、若アユの魚信を探る釣り人(資料)
島根県西部を流れる高津川は全国の1級河川の中で、唯一ダムのない河川で、島根県が全国に誇る清流です。アユ釣りのメッカでもあり、さおをしならせるあの快感を求めて毎年数多くの太公望が訪れます。待望していた「さお釣り」は5月20日に高津川水系で解禁されました。
2006(平成18)年から2年連続で高津川は、国が管理する全国166河川の中で「水質日本一」に選ばれました。その清流を代表する初夏の味覚・アユは、豊かな自然が残る西中国山地から流れ出す澄んだ水が育てたコケをたっぷりと食べ、香りと食味の良さで多くの食通をうならせています。

上流を目指し、果敢にジャンプする若アユ
高津川では昨秋、川を下るアユの数が例年になく多く、今年の遡上は2月時点で例年より約3週間早く、河口付近で確認されました。その後の天然遡上も順調で、高津川漁協関係者は「遡上が早い年は豊漁の傾向がある」と期待を寄せています。
河川の環境変化や他県産放流アユの感染症などもあって、一時アユの漁獲量が減少してきていましたが、住民の水質保全活動や漁協の漁獲制限や産卵場の確保などの対策、そして漁協が設けた「あゆ中間センター」での高津川産の親魚から採卵した耐性を持つ稚アユの育成・放流の成果が実り、近年、資源回復が言われています。今年も既に100%高津川産の稚アユ140万匹が放流されていて、釣果も大いに期待できそうです。
しなるさおが清流を渡る風を切り、高津川水系は本格的なアユの季節を迎えています。
◆遊漁料
さお釣りが年券1万2000円、日券3000円。高津川漁協(益田市)や各漁協支所、益田市内、津和野町、吉賀町、浜田市内や広島、山口県内の釣具店などで取り扱っています。
◆高津川
島根県吉賀町を源流とし、北へ津和野町を経て益田市を貫流して日本海に注ぐ。最大の支流が匹見川で、ほかに白上川、津和野川などがあります。
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