
尾瀬のシンボル水芭蕉
◇水芭蕉を見るなら夏が来る前に
尾瀬を全国区に押し上げた名曲「夏の思い出」は昭和24年、NHKのラジオ番組で放送されました。
尾瀬のシンボル水芭蕉の見ごろは5月下旬(尾瀬ケ原)から6月上旬(尾瀬沼)。
曲のタイトルから連想する盛夏(7月上旬から下旬)は、黄色い可憐な花が人気の「キスゲ」が見ごろとなります。
◇尾瀬の玄関「鳩待峠」

入山者で賑わう鳩待峠
尾瀬への入山ルートは、群馬県側が鳩待峠・富士見峠・大清水(三平峠)3カ所。福島県側が御池・沼山峠の2カ所と新潟県側からの入山口(越後口)があります。
この中で、首都圏からのアクセスが良く、自動車で峠まで登れるため体力的に楽な鳩待峠からの入山が人気です。
5月末から鳩待峠へのマイカー乗り入れは規制されますので、片品村戸倉の有料駐車場に車を預け、そこから路線バスや乗合タクシーで鳩待峠に向かいます。
尾瀬の玄関、鳩待峠の標高は1591メートル。ここから尾瀬ヶ原最西端の山ノ鼻(標高1400メートル)までの3.3キロは、ビギナーでも60分ほどの行程です。
鳩待峠の登山口から1.1キロ先のヨセ沢までの標高差は120メートル。石畳の階段を一気に下ります。
ヨセ沢からは、ほぼ平坦な木道を山ノ鼻目指して進みます。途中の「テンマ湿原」で、ミズバショウと初顔合わせし。川上川橋を渡ると、山ノ鼻の山小屋が見えてきます。
山の鼻から先の尾瀬ヶ原は、高低差のない整備された木道を進みます。体力と相談しながらコースを考えましょう。水芭蕉やキスゲの時期は大勢の入山者で賑わいます。木道が渋滞することもありますので、余裕を持った計画を立ててください。
人気コース、山ノ鼻から竜宮十字路までは4.4キロ、片道約90分の道のりです。
木道沿いには池塘もたくさんあり、燧ヶ岳や至仏山が水面に映えて見えます。のんびりと泳ぐイモリを探したり、野鳥の声を聞きながら尾瀬ヶ原を満喫できます。
◇行きはよいよい帰りは「辛い」

尾瀬ヶ原に点在する池塘
行きの山登りで体力の大部分を消費し、帰りは体力的に優しい下りというのが一般的な登山の常識です。
しかし、鳩待峠から尾瀬ヶ原に入った場合、この常識は通用しません。
行きが下り帰りは登りで、特にゴールの鳩待峠手前1キロは最大の難関となります。山の鼻から鳩待峠までの4.4キロ、行きは60分でしたが帰りは90分以上かかります。
尾瀬ヶ原で体力を使い切らないことがポイントです。
◇29番目の国立公園「尾瀬」
群馬、福島、新潟、栃木の4県にまたがる尾瀬国立公園は、燧ケ岳(ひうちがだけ)の噴火活動によって出来た日本最大の高原湿原で、水芭蕉やミズゴケなど湿原特有の植物群落や多くの野鳥が見られる自然の宝庫です。
尾瀬国立公園は、2007年8月日光国立公園から独立し、29番目の国立公園に指定されました。







