
素足で水を張った田んぼに… 田植え体験
栃木県は酒処というわけではないが、美味しい水が多いこともあり、酒蔵が県内まんべんなく点在している。

この状態を折って、丁寧に重ねていきます
お酒というとビール党の私だが、できたてをいただけるとなると、日本酒に触手が動く。毎年、益子町の「外池酒造」さんは、酒米の田植えを5月に、稲刈りを10月にイベントとして誰でも体験できる機会を作ってくれていて、ここ2年参加しているが、子どもたちも大人も楽しめる企画だ。もちろん、当日はBBQに日本酒も振舞われ、獲れた酒米でできた日本酒も購入できるので、思い入れもあり、美味しくいただける。
さらに、日本酒の製造現場を見てみたくて、先日、日光市の「片山酒造」さんへ伺った。朝8時からの作業は、酒の搾り。しかも、こちらは全て手作業で行っていて、手間がかかるので行う酒蔵が減っているという「佐瀬式の槽しぼり」とのこと。
酒蔵の奥に大きな木製の湯船のような形をした箱ものがあり、貯蔵タンクで熟成された日本酒を枕カバー程の大きさの搾り専用の袋に入れ、ただ先を折ってたたむだけの停め方で槽の中に並べていく。袋の開いた口から中身がこぼれないように重ねていくのは、熟練の技術が必要なようだ。
幾重にも重ねられていくと、徐々に槽の中から透明ががった液体が流れ始めた。酒の重みで、袋の細かい網目から酒がろ過されて出てきているのだ。その作業は時間をかけて丁寧に3時間ほど続いた。

ここまで重ねると、かなりの重みになるでしょう。あとは、ゆっくり酒が搾られるのを待つだけです
杜氏に勧められて、流れ出る日本酒をいただいたが、濃厚で、しかし雑味がほとんど感じられないまろやかな味だった。機械などで圧をかけるのではなく、自然の重みで搾る効果だそうだ。即購入!を希望したが、ここからタンクでさらに寝かせて検査を受けてからでないと販売できないそうで、当日は断念。今月再度伺って購入してきた。
日本酒党の知人に飲ませてみると、「いい仕事してるねー」と。そこまで判る男とは思わないが、心のこもった搾り作業を見た自分も「だろー!!」と自慢げに言ってしまった。新酒の搾りは3月で終了したそうだが、酒蔵見学は予約で可能なようなので、日光観光のひとつに加えていただくことをオススメしたい。
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