
広島のソウルフードお好み焼き
お好み焼きを広島市内の店で注文すると、たいていトロリとした茶色の「ソース」がかけられて出てきます。これは一般に「お好みソース」と呼ばれ、甘くてスパイシーな味わいは、お好み焼きとの相性抜群。このソース、一体何が入っていて、どうやって作っているんだろうと、疑問に思ったらオタフクソース(広島市西区)に出掛けてみてはいかがでしょう。

お好み焼きやソースの貴重な資料が揃うWood Eggお好み焼館
原料について詳しく知ることができるほか、製造工程の一部を見学できます。人気のため予約制。「卵」のような丸い外観が特徴の「Wood Eggお好み焼館」と工場を巡ります。さらに食いしん坊の人には、お好み焼き作って食べることができるコースもあります。
本社のすぐ近くにある「Wood Eggお好み焼館」は、お好み焼きの「丸」と団らんの「和」をイメージしたもので、2008年に完成しました。5階建ての館内は、お好み焼きやソースに関する資料がどっさり。2階「おこのミュージアム」には昭和30年代の懐かしいお好み焼き店も当時の資料をもとに、ほぼ実物大で再現されています。
興味深いのはソースの甘みを出すのに欠かせない原料「デーツ(ナツメヤシの実)」に関する話。デーツは中近東原産で、同社は1975年に導入しました。オイルショックで砂糖高騰の影響を受けた国内のソースメーカーは、こぞって砂糖の代わりにイラクから輸入したそうです。その後、湾岸戦争(91年)で輸入困難となり新聞などでは「お好みソースが消える日」と報じられましたが、幸い同社は国内に備蓄があったため、生産に影響はなかったということです。
「お好み焼博士」気分になったところで工場へ。ソースなど各種調味料の製造工程や原料へのこだわり、それに品質管理の取り組みを映像で見た後、本社工場でボトルに詰める工程を見ることができます。ボトルに充てんするラインは、常にフル稼働です。ボトルを包装して箱詰めすると、いつでも出荷できる状態となります。充てんから箱詰めまでは約5分。1時間に9000本のソースが製品化されます。見学時間はWood Eggと合わせて1時間半。

次々にソースが注がれていく工場の4号機ライン
「もっと知りたい、いや食べたい」という人には、お好み焼き作りも学べます。同社の「お好み焼課」社員の指導のもと、ホットプレートでお好み焼きを作って試食します。いずれのコースもうれしいお土産付き。なんと、工場で詰めたばかりのソースです。熱処理後のできたてソースはホカホカ。お好み焼きだけに「アツアツ」の思い出になることでしょう…。
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