
貯水量100万立方メートル、高さ63メートル(砂防ダムでは日本一の高さ)副ダム7基を合わせると108mにもなる白岩砂防堰堤
富山県中央を流れる常願寺川は、急流河川の暴れ川として有名です。その最上流部に位置する白岩砂防堰堤は、基幹砂防施設の一つとして建設され、富山平野を土砂災害から守り続ける国土保全施設で、国直轄の工事が一世紀も営々と続けられています。このほど、白岩砂防堰堤は「白岩堰堤砂防施設」の名称で、国の重要文化財として、指定を受けることになりました。砂防施設の指定は全国初です。
常願寺川は、江戸時代から氾濫をつづけ、流域の人たちを悩ませてきました。大正時代、富山県が工事を進めていましたが、水害の繰り返しで完成に至らず、国の直轄工事になりました。昭和14年に完成し、44年の大水害にも耐えてきました。

国重要文化財の指定を受け、記念碑を除幕する富山県知事ら
水害の立山カルデラと呼ばれる巨大なくぼ地の出口部分にあり、副堰堤を合わせた装落差108メートルは、砂防堰堤では国内一の規模を誇ります。カルデラに堆積している土砂は、富山平野をすっぽりと覆い尽くすほどの量にもなり、それらを堰き止めるために、これほどまでに巨大な堰堤が必要なわけです。
平野の暮らしを守る川床の浸食を防ぐ工事は今も続けられています。
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