
昨年9月のH2B打ち上げ(種子島宇宙センター)
日本全国を探しても鹿児島にしかない橋が2つあります。川にも海にも架からず、まっすぐに天に向かって伸びる「宇宙への懸け橋」、ロケット発射場です。
一つは種子島宇宙センター(南種子町)。種子島の南端にあり、総面積970万平方メートルの日本最大の発射場です。H2Aロケットを打ち上げる第1射点(発射塔)の高さは67m。昨年9月には無人宇宙船(HTV)を搭載した最新鋭の「H2B」を打ち上げ、国際宇宙ステーション(ISS)への物資の運搬に成功しました。

内之浦宇宙空間観測所の発射台
もう一つは大隅半島の内之浦宇宙空間観測所(肝付町)。これまで多くの人工衛星や観測機を打ち上げてきましたが、中でも注目を集めたのが2003年に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」。小惑星イトカワに着陸し岩石標本を採集する前代未聞の試みは苦難の連続。姿勢制御装置の故障、通信の途絶、エンジン停止など度重なるトラブルに何度も「もうダメか」と思われましたが、そのたびに奇跡の復活。停止した2基のエンジンの壊れていない部分を組み合わせて1基分の推進力を得るなど数々の離れ業を演じました。
今は地球への最終軌道に乗り、6月の帰還に向けて最後の旅を続けています。また今月には鹿児島大学と県内企業が共同で開発した鹿児島人工衛星「KSAT」が打ち上げ予定です。
どちらも見学が可能。打ち上げの際には発射場敷地内への立ち入りはできませんが、周辺に設置された見学所から打ち上げを見ることができます。
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