
映画のセットのようにそびえ立つ櫓。福岡沖地震でもびくともしなかった頑強な造り
そびえ立つ!志免鉱業所竪坑櫓(たてこうやぐら)
四七太郎: これ一体何か分かりますか? いま僕らは、福岡県志免町に来ています。(写真1参照)
S美: すみません、福岡で生まれ育った私ですが正直初めて見ます。巨大過ぎて圧倒されてしまいました。
四七太郎: 僕は実家が近くなんで、自慢じゃないですが詳しいですよ。これは「志免鉱業所竪坑櫓」といいます。簡単にいえば、志免炭坑の遺構。これは地元の人のみならずともぜひ知っていてほしい近代建築の遺産で、国の重要文化財に指定されているんですよ。
S美: 映画に出てきそうな雰囲気とでもいいましょうか。なんかスケール感がすごか~。

公園が隣接しているので休日ともなると家族連れでいっぱいです。
四七太郎: なんでも炭坑で働いていた人たちが、この中の機械に乗って昇降していたらしいです。掘り出した石炭を搬出するためにも使われていました。建物は、戦時下の物のない時代だったにもかかわらず、イギリス製の鉄鋼をぜいたくに使った鉄筋コンクリートで造られています。
S美: 確かに頑強というか硬質で近未来的なデザインがしゃれてる。なんかSF映画とか撮影したらいいんやない?
四七太郎: いいねえ。S美の例のように地元でも意外に知られてないかもしれんけん、もっとPRしてもいいかもね。ちなみに高さは47.65m、地下の竪坑はなんと430mまで延びとるらしいです。
S美: あ、高さが…
四七太郎: そう、47(ヨンナナ)! 偶然ですが他人とは思えん(笑)。それにこの建物は巻上機室が櫓の高層部に置かれた「ワインディングタワー」タイプと呼ばれていて、現存しているのは世界でも中国の龍鳳炭坑、ベルギーのトランブルール炭坑と三つしかないそうです。当然、日本にはここだけです!
S美: わー、よう知っとうね。感心、感心。
四七太郎: えっへん。ま、これはちょっと調べてきたんやけどね。日本が高度成長期へ向かってエネルギーを放出していた時代の息吹を、そびえ立つ迫力とともに体感してください。とにかく建築のかっこよさだけでも一見の価値ありです!(写真2参照)
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