
あおもり犬のお部屋にお邪魔すると、不思議な親近感が生まれるような感じ。記念写真の撮影は結構大変だよね、お嬢さん方。
◎白い巨像さん、自己紹介でも…

一年間の汚れは、3月にまとめて大掃除。美肌をとりもどします。
私は、「あおもり犬(けん)」と呼ばれています。居場所は青森市の三内丸山縄文遺跡に隣接する青森県立美術館。高さ8.5m、白い雲のようにモクモクとそびえたつ私の体は、下から見られると空が背景になり怪獣のよう。みんな私を大きいナァと言って見上げます。上から目線の私なんだけど、なんか大きすぎて恥ずかしいなあ。
2006年夏、青森県立美術館の開館に伴って話題になったあおもり犬は、弘前市出身のアーティスト奈良美智さんによる作品です。コンクリートで造られた巨大なオブジェはもう美術館自体と一体の構造になっています。ほかに同美術館が収蔵するシャガールの舞台背景画「アレコ」【この絵画も巨大】とともに美術館のシンボルとして知られ、存在感を放っています。
◎人気のほどは…
お世話をしている美術館の方によると、「お子さんはもちろん、高齢者の方にも喜んでもらっています。館内で撮影が許されている場所なので、皆さん記念写真に夢中ですね。中には神々しく手を合わせて拝む人なんかも。」
なるほど。大仏さんのような大きさ、表情だから、わかる、わかるその行為。
さて、あおもり犬の年に一度のお風呂タイムは、足場が組まれるほどの一大事。ホコリのついた体を人の手によりゴシゴシ洗われます。まるで背中を流しているようなあおもり犬は、目を閉じていかにも気持ちよさそう。

三内丸山遺跡から徒歩5分。遺跡とセットで見学できる美術館。
あおもり犬は、発掘現場をイメージした屋根の無い壕(トレンチ)にいるので上から雨や雪が吹さらし。冬はこんもり雪が乗っかり、わた帽子をかぶるんだとか。さすが美術館のシンボルあおもり犬。想像力をかきたててくれます。
スゴイじゃないですか、あおもり犬さんの人気は。でもちょっと聞いていい?
もしかして、あんた埋まってんじゃないの。後ろも、前も、足が。まるで土の中から掘り出されたように。
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