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豊かな自然と歴史を味わう 松浦鉄道MR

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文化庁の有形文化財にも登録されている福井川橋梁。吉田橋梁の約500m北方に位置し、旧国鉄伊佐線時代に建設された

JR長崎駅を訪れ改札口を抜けると、線路が途切れていることに驚くかもしれない。ここは長崎本線の終着駅であり、始発駅でもある。

長崎県内の鉄道は、JRでは、長崎駅から鳥栖駅までの長崎本線と、佐世保駅から肥前山口駅までの佐世保線の幹線2本に加え、地方交通線として諫早駅から早岐駅までの大村湾岸を走る大村線がある。このうち長崎本線には長与経由と市布経由があるが、旧線となる長与経由は大村湾の南部海岸近くを走り、ノスタルジックな風景が広がる魅力的なルートだ。引き続き大村湾岸を北上する大村線と合わせて乗れば、鉄道ファンならずとも、その車窓の景色に胸打たれること必至だろう。

私鉄では、佐世保駅から県北や佐賀県の伊万里、有田につながる松浦鉄道(MR)と、諫早駅から島原半島の北東岸をへて島原市に至る島原鉄道(島鉄)が走っているが、こちらも情緒があふれる。もうひとつ、長崎市内では、チンチン電車と呼ばれる路面電車も市民の足。観光ルートとマッチしているため、観光客も多い。

MRは昭和63年に開業した第3セクター鉄道会社で、旧国鉄時代に建設された長崎県北の路線を引き継いで運行している。MRでのおすすめのポイントは、佐世保市北部の吉井駅から潜竜ケ滝駅にかけて架かっている橋梁群。吉井川、吉田、福井川の3橋梁は戦中から戦後にかけて石炭で栄えた地域のシンボル的な存在で、近代化の歩みを示す歴史的価値などから文化庁の登録有形文化財にもなっている。自然あふれる県北の情景とマッチして、鉄道ファンらにも親しまれている。


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