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天狗の住む秘境と、日本で唯一で日本で一番の鉄道

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作務衣の乗務員が運転する日本で一番短い鉄道

京都の北の山奥、鞍馬。そこは源義経に修行をつけた鴉天狗が住むという深き森。最近はパワースポットとしても有名である。

叡山電鉄出町柳駅からワンマン運行の電車に乗り、修学院など昔の面影を残す住宅地を過ぎ10分ほどすると、あっという間にのどかな田園風景が広がる。さらにそこを過ぎて、森深き山中に入り鞍馬に達する。ゆるやかに揺られて30分弱の道のりは、都の街中の風情と京野菜などを育む里山の風情、そして自然豊かな山中の風情をのんびりと感じさせてくれる。ただし、紅葉の時期、特に鞍馬の火祭りが行なわれる10月22日には山手線もさもやのラッシュとなるから注意が必要。

紅葉の中を走る叡山電鉄

そして、終点鞍馬駅にはもう一つ、鉄道ファンには有名なローカル線がある。鞍馬駅前に山門を構える鞍馬寺は、平安建都以前1200年以上の歴史を持つという由緒あるお寺。国宝の木造毘沙門天立像、木造吉祥天立像、木造善膩師童子(ぜんにしどうじ)立像の三尊像をはじめとする文化財も多数あり、参拝客も多い。その山門から参拝客を運ぶケーブルカーは全長191m、鉄道事業法による認可を受けた鉄道としては日本で一番短い鉄道であり、そして日本で唯一の、宗教法人が運営する鉄道である。

お寺の運営とあって、乗務員や係員は作務衣を着用。運賃も日本で唯一の何と無料であるが、100円の「寄付金」を払わないと乗せてくれない。秘境の山中まで来ても、京都商法は健在である。なお、お寺によると自然の中を歩いて参拝してこそ、鞍馬寺の本尊であり、自然の力の根源である「尊天」をより強く感じることができるので、歩ける人は歩いて参拝して欲しいとのことである。
地図※大きな地図をご覧になりたい方は地図画像をクリックしてください。

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