ローカル線の旅の失敗談 | 47URARA

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ローカル線の旅の失敗談

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北熊本駅にて

正面から見ると、下ぶくれの顔が愛嬌たっぷり。わが町、熊本には通称「アオガエル」と呼ばれる電車が走っています。

正式名称は東急5000系。熊本電気鉄道(熊本電鉄)が東京急行電鉄から1980年代に譲り受けたもの。現在、上熊本駅〜北熊本駅間を走っているこのアオガエルですが、全国でも現存するのは2両のみとあって、休日ともなると、多くの鉄道ファンが写真撮影にやってきます。

そんな「アオガエル」が走る熊本電鉄は、菊池電車(温泉郷で知られる菊池市と熊本市を結んでいたことから)という愛称で、熊本市北部方面の人達の足として利用されている路線(現在は合志市の御代志駅まで)。熊本市東部で育った私には、ちょっと縁遠い電車でしたが、先日大人になって乗車に初チャレンジ(小学生の頃は乗った経験あり)。そこで恥ずかしい失敗をしてしまいました。

出発駅は藤崎宮前駅。2両編成の電車(アオガエルではありません)に乗り込み、堀川駅を目指しました。家と家の狭い隙間を走り抜ける電車。見慣れないその車窓に目は釘付けです。そうこうしているうちに、あっという間に堀川駅に到着。身近なローカル線の旅は無事終了のように思われました。

そこで事件(?)は起きたのです。「さあ降りよう」と扉まで歩いていったとき、私が乗っている後方車両の扉がいつまでたっても開きません。「ああ、ローカル線によくあるタイプだな。省エネのために開くドアを制限しているのかも」と、気を取り直し、前方車両の扉から外へ。その時です。駅に向かって歩き出す私を、後ろから「お客さん、ちょっと」と大声をあげながら、運転手さんが追いかけてくるではないですか。

最初はまさか自分が呼ばれているとは思わず、そのまま歩いていこうとすると、電車に乗っていた地元の高校生達が、一斉に私を見ていることに気が付きました。それも不審そうなまなざしで…。

駆けつけてきた運転手さんから、「お客さん、運賃払ってないよ!」といわれ、運賃は駅で払うものと思い込んでいた私は、一瞬何のことかわからず「え!」とあたふた。そして、運転手が運賃の支払い方法を説明する間、窓から見ている高校生達の視線が痛いこと痛いこと。

ほんの数十秒の出来事でしたが、私にとっては数十分の感覚。かなり「恥ずかしか〜」思いをしてしまいました。

これまで旅ライターとして、九州はもとより、全国いろんなローカル線に乗ってきた私にとって、これはあってはならない失敗。“熊本電鉄あなどりがたし”、“まずは地元を知るべし”と学んだローカル線の旅になりました。
地図※大きな地図をご覧になりたい方は地図画像をクリックしてください。

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