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幾多の困難を乗り越えて不死鳥のごとく甦った鉄道 ~えちぜん鉄道~

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春になるとラッパ水仙が咲き乱れる福井市町屋1丁目の線路沿いの土手。地元住民が育てた=2007年04月、福井新聞社撮影

牧歌的なレール音。耳を澄ませば、清流・九頭竜川のせせらぎが心を洗う。車窓から遠くを眺めると、日本三名山の一つ、白山の雄姿。福井を代表する鉄道・えちぜん鉄道。幾多の困難を乗り越えて不死鳥のようによみがえった鉄路は、地元住民、観光客の足として愛され続けている。

えちぜん鉄道は2003年、2度の正面衝突事故で運行停止となった私鉄の京福電鉄を、第3セクターとして引き継いだ全国的にも珍しい鉄道。各地で地方鉄道の廃線が相次ぐ中、存続を心から願った地域住民、行政とのスクラムで利用者数を着実に伸ばしてきた取り組みが高く評価されている。

そのえちぜん鉄道の大きな特徴といえば、乗客を爽やかな笑顔で出迎えてくれる客室乗務員(アテンダント)。アテンダントの主な仕事は、切符販売、観光案内、乗降補助。高齢者との温かいやり取りは、「えち鉄」の名物となっている。また、観光客向けに永平寺や県立恐竜博物館など名所の案内も欠かせない業務となっている。

顧客満足度第一主義を掲げるえち鉄は、その他にもさまざまなサービスが。一部の駅では放置自転車を譲り受けての「無料レンタサイクル」や「無料駅駐車場」も用意。地域住民の思いがつないだレールの上を、今日も電車が走る。

※勝山永平寺線(福井-勝山)、三国芦原線(福井-三国港)の2路線で運行。


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