
善通寺に残る「御影堂」と呼ばれる大師堂。弘法大師空海はここで誕生したと言われています。
香川県のみならず、四国の英雄と言えば「お大師さん」。そう、真言宗の開祖・弘法大師空海です。
四国の人は彼をこよなく愛し、尊敬し、温泉がわいても御大師さん、うどんを発明したのも御大師さん、いろは歌を作ったのも御大師さん–的な、もはや英雄を超えて神格化されているヒーローです。
実際、空海は元祖・理系としての才能もあり、香川県最大のため池・満濃池(ホントにだだっ広いです)の修築をした土木工学の知識を持っていたり、国宝級の達筆で、実際に書いたもの(「風信帖」)が国宝に選ばれていたり。当時の記録には、中国語と梵語ができて、当時無名だったのに遣唐使船に乗り込むことが出来たのは、通訳として認められたからだという説さえあるそうです。
そんなマルチな才能ですから、善通寺市に残る「お杖の井戸」という伝説で、「井戸が濁って困っていた村人たちに、自分の杖で地面をたたいてお経を読むと、澄んだ水がわいてきた」というのも、あながちウソではないかも。ちなみに「蚊に困っていた夫婦に、家の蚊を取ってすべて裏の淵に捨てたところ、翌年から蚊が出なくなった」「京都の五山の送り火は、京都全体を巨大な曼陀羅に見立てた空海が始めた」などなど、ちょっともっともらしい理由がついた伝説はきりがありません。
熱くチャーミングで、時の天皇から庶民まで人気があったという空海。今の世に生きていたら、どんだけハンサムなんだろうと思わずにいられません。ちなみに、個人的には1980年代に空海を演じた北大路欣也さんのイメージがドンピシャ。会ってみてえ。
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