
心をこめて故人を送る
まだまだ寒い日が続きますが、春はもうすぐ。新社会人となる人もいれば、群馬で新たな生活をスタートさせる人もいるでしょう。そんな方々に群馬の習慣を一つご紹介します。

受付には「新生活」の案内も
社会に出ると何かと多い冠婚葬祭。当然マナーも多岐にわたり、社会人になりたてのころは、私もいろいろ困惑したものです。特に葬儀は親戚から仕事関係までその縁の深さは様々であり、香典の額をいくらにしようか悩まれた経験のある方も多いのではないでしょうか。群馬では多くの葬儀会場の受付で「親戚」「会社関係」「一般」とならんで「新生活」という案内があります。「新生活」とは香典の金額を少なくして(1,000~3,000円)香典返しは辞退する、葬儀の参列方法です。
ずっと当たり前のことと思っていたのですが、先日他県の人から「新生活って何?」と聞かれ、えっ!?と思い調べてみると、群馬ならでは(厳密には他県の一部でも)の習慣ということがわかり、逆にビックリでした。
この「新生活」、もともとは戦後の復興期、生活の簡素化を目的に全国各地でおこなわれた、冠婚葬祭の簡素化運動(新生活運動)が由来のようで、その後日本が高度成長を突き進むなか、次第にこの運動がすたれていき、現在では一部地域(特に群馬)でのみ実施されているみたいです。
なぜそうなったのか?たとえ少額でも不義理をせず故人を見送りたいという、義理人情に厚い群馬県人の県民性がこの習慣を根付かせた要因ではないかと個人的には思うのですが…
群馬のことをもっと知りたい方はぜひ上毛新聞社の本を。







